代表取締役 小林 稔政
新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。皆様のおかげで、弊社は今年の4月に創業80年を迎えることができます。この節目の年に気持ちも新たに前向きに頑張っていきます。
さて、弊社の本社事務所の玄関正面には、あるオブジェが飾られています(左下写真)。これは「オガ」といって『大鋸』という字を書くのですが、私の曾おじいさんが使っていた物です。「オガクズ」や「オガコ」という言葉は良く使いますが、このノコギリで削ってでた粉やクズという訳なんですね。今は機械による製材が普通ですが、持ってみるとズッシリ重く、昔の人の技術力には感服します。このオガは弊社のシンボルであり、会社の新しいロゴもこれをモチーフにしています。今、木造住宅は大手資本の住宅会社に押され苦戦していますが、過去の先達の技術や思いを受け継ぐことも弊社の重要な使命だと考えています。ご来場の際には是非ご覧になっていって下さい。
私は古い建物を見て廻ることが好きです。実際に建てられていた場所から移築されて残っている建築物も良いのですが、やはり、昔からそこで生活をし、その場所にあるもので建築と庭が一体であるものに惹かれます。庭の見える場所に腰かけ、木漏れ日や繁った緑を見ていると、時間のたつのも忘れてしまいます。外とのつながりが感じられる方が、なんとなく安らぎを与えてくれて、落ち着くのかもしれません。
私は、家具に非常に興味があります。特に椅子は、直接、人に触れるものでもあるし、実用的なものでもあるし、室内の雰囲気を大きく左右するものでもあります。実際に名作椅子と呼ばれる美しいデザイン・時代を反映するような技術を持った椅子もあります。さて、私はお客様とプランの打ち合わせをする中で、実は、密かに「この間取りだったら、ダイニングにウェグナーのYチェアを置きたいな」とか「リビングにイームズのラウンジ・チェアを置いてゆっくり映画をみたら、いいだろうな」など勝手に想像をめぐらせています。私自身が、お客様の家族の一員になったつもりで、その図面を見てみると、いろいろな暮らしのイメージが浮かんでくるのです。そして、お客様とともに「住まいづくり」を楽しみたいと常々思っています。さて、工事が終わり、完成した時は、「やっぱり想像したとおり、この椅子が合うな」など勝手に思うこともあります。そろそろ、椅子の提案もお客様にしてみようかと、考えるこの頃です。
今年で住宅の営業を始めて12年目になります。例年は、春ごろ着工する現場が多く重なるのですが、今年は7月になっても継続して何棟も建前が続いています。そんな中、ある建築中の現場に行きましたら、施主様が大工さんの仕事ぶりを見てとても感心され、満足気な顔でいらしたのが印象的でした。私も住宅の営業をやっていて、お客様にいかに満足して頂くかをいつも心掛けています。